一般住宅地にまるで欧州のお城のように大胆にそびえ立つN様邸があります。その豪華な建物に負けじとシャトー・クール・ストーンが施されたフェンスがオープン・ガーデンを囲み、植栽達を守っているようです。床一面に英国ガーデンご用達のインド砂岩が引きつめてあり、英国ブラッドストーンのマドックを利用してピラー状で植栽を囲んでみました。

多方面へ広がる曲線ラインと直角ピンコロの絶妙なコーディネートや植栽と岩たちとの組み合わせはまさに近代和風デザインです。しかもオーナーみずからのデザインだから驚きです。自然素材を多用に使用しながら高次元で計算尽くされた配置や大きさ・・・原風景を生かしながらデザイン・モチーフに出来るのはそれらを知り尽くしたオーナー様だからこそです。荒々しい自然の岩たちを配列し、柔らかい曲線を生み出し、全体の調和をはかりながらしっとりとした大人仕上げとなっています。

「山」と「海」を「川」で結ぶ。

「山」の荒く険しい谷や岩を超え、山道を下り、「川」の下流へ向かいやがて所々に小さな島が見える広大な静けさで広がる「海」へたどりつく。このような風景が伺えます。使用素材は荒く切りだされ時のままですが、オーナー様の経験や知恵、センスを生かした並び方を施すことでなんとも優しい表情に変わります。

妥協を一切許さない。ガレージ内までそのこだわりが行き届いていました。
恐れ入りました・・・

柔らかい雰囲気の門柱に可愛らしいモチーフを飾り、その繊細で優しい雰囲気からオーナー様の人柄が伺えます。なんだか懐かしい気持ちになります・・・・   中からはとても元気な小人たちの明るい笑い声が聞こえその笑顔が想像してしまいます・・・・・   フロント周り一面にソフトな色合いのマドック（ｼﾞﾛﾝﾃﾞ色）を積上げ、素敵な花壇がアクセントとなっていて、これから成長する子供たちと共にお花たちもスクスク成長するのが楽しみです。   アプローチ部分は淡いピンクのタイルに続き、まるでバラのびらを散りばめたように淡いピンクに染まったｼﾞﾛﾝﾃﾞ色の敷石で埋め尽くされていました。   カーポートはモダンで広々していてたくさんの仲間を呼んでも余裕で駐車できる空間です。